上手い絵ってなんだろう?絵には上手さのジャンルがある

あなたはピカソの絵を見て上手いと思いますか?

「人の形してないし、関節バラバラじゃん」
「俺でも描けるんじゃね?」
「みんなが天才って言うけど正直わからない」

って思ったことありませんか?
私はあります。

美術オタクになった今だから確信をもって言えます。
ピカソの絵は上手いです。

 

実はね、
絵の上手さにはジャンルがあるんです。

最近では「ウマウマ」「ヘタウマ」なんて言葉を使いますが、今回はそのまた根元の部分をお話ししていきます。絵を描く人は自分と照らし合わせるとおもしろいかもしれません…

「絵の上手さ」5つのパラメータ

絵の上手さは大まかに以下の5つに分かれています

  1. 描写力(そのままを見て描く力)
  2. 色彩構成力
  3. 画面を飽きさせない力
  4. メンタリスト力
  5. テクニック

今回はこの5つを掘っていきますね

1.描写力(見て描く力)

そのまま、見て描き写す力です。

これはもう一番価値観としてよく用いられているので、一番多くの人に理解されやすい上手さの指標です。デッサン力や模写力もこれに分類されます。

2.色彩構成力

これは画面の中に色をどう配置してどう組み合わせるかという能力です。

構図と強く関係してくるので
これ次第で絵が圧倒的にダサくなったり見づらくなったりしますし、あえてこれを捨ててダサくしたりする人もいます。

3.画面を飽きさせない力

そのままの意味です!

1つの絵でタッチやトーンが全部同じだったり、マンネリ化した画面というものがありまして、それを無くし画面の端から端まで描き手の美意識の行き届いた「見応えのある絵だ」と言わせる力です。

4.メンタリスト力

絵でメンタリスト??って思う人もいるかもしれません。これは、絵を見る側をコントロールする力です。

 

「見る側をコントロール?できるの?」

できます

視線の誘導や色による心理的な傾向、妙なあべこべ感など色んなものを駆使して絵を見る側をコントロールすることができるんです。

5.テクニック

これは器用さや技術の高さのことです。


線の美しさやペインティングナイフでいかにペッタリ色を置けるか、技法をどれだけ持っているかなど、描くために自分の体をコントロールする力です。体幹とか体力とかも影響してきます。

 

ピカソはどれ?

さて、ここまで5つのジャンルを紹介しましたがピカソの絵はどのジャンルにあてはまるのかわかりますか?

2と3?それとも1以外全部?

 

正解は5つ全てです。

パブロ・ピカソ氏は生涯で5万点もの作品を作り続けました。彼はここで紹介した上手さのジャンルを全て攻略して生涯を終えました。学生時代や初期では1の描写力を研究し、それを手に入れたうえで2に力を入れたり4を研究したり、絵の上手さを研究し全てを手に入れたんだと思われます。

つまり、時期によってこのパラメータの振り方を変え、様々なジャンルにおいての絵の上手さを手に入れました。

パラメータの振り分け方が違うだけで、人体の関節がバラバラでも形が歪んでいても上手い絵は上手いと言い切れます。

今回紹介した絵の上手さのジャンルを意識して美術館などを回ってみると、また見える世界が変わってくるかもしれません。

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