抽象表現主義、どうやって生まれた?

 

こんにちは。美術オタクのゴリアテです。

 

 

 

さて、突然ですが、
世界で最初の抽象絵画は誰の作品か、ご存知でしょうか?

 

 

 

 

 

いえいえ、世界初と言っても「絵はいつ描かれたのか?」というのと同じくらいにはあやふやなもので、「これを境に!」と言い切るほどではなく、あくまで概ねこの作品あたりから…くらいのレベルにはなるのですが、、

 

 

ピカソやブラックのキュビズムはカウントしないとして(あれは具象からデフォルメ、「見方」に着目したものであるため)、抽象絵画の切り口を作ったのは…

 

カンディンスキー

だと私は思っています。

 

 

 

ワシリー・カンディンスキー
ご存知でしょうか?知らなかった方はここで知っておきましょう。よく美術の教科書に載ってたり、表紙になってるくらい界隈内ではメジャーな画家なんですぜ。
ある程度絵に精通している人は「カンディンスキーだろうな…」と予想がついていたかもしれません。

 

 

キュビズムの4、5年後…

そうですね…西暦でいうと1910年頃の話になりますかね。

 

彼はどうやって抽象画を閃いたのか…
そこから話していきましょうか!

 

 

 

抽象画、どう生まれた?

 

 

「インプレッションⅢ(コンサート)」1911年

 

 

カンディンスキーはもともと、具象を描く表現主義の画家でした。

それがある時、上下逆さまに自分の絵を置いていて、薄暗い中その絵を見たときにインスピレーションが湧いたといいます。
そこで「何が描いてあるのかわからなかったが、色が奏でるシンフォニーに感動した」のだとか。

 

そこから抽象的なものを描くようになります。

具象を逆さに置いたことから、抽象絵画は始まったのです。

 

 

 

ここでおもしろいのが「狙って生まれたものではない」ところ。

カンディンスキーは別に、
「新しい絵画を描きたい!」
「別の見方をしたい!」

と思って抽象画に手を付けたわけではないんですよね。

 

 

これを偶然と呼ぶのかは私にはわかりませんが、こういった絵画の軌跡、非常に興奮します。

 

 

そういえばカンディンスキーさん、界隈内では「音を描く人」なんても呼ばれてますね。

 

 

 

 

抽象絵画の二本柱

 

 

さて、抽象絵画の生まれを話しましたが、抽象絵画には大きく分けて2種類あります。

 

  • リズミカルで熱い抽象画
  • 幾何学的な抽象画

 

「ロマンチックな風景」1911年


カンディンスキーは前者に当たります。
曲線が多く、まるでパレットのような抽象絵画…


ではそれに対し
幾何学的な抽象画とは何なのか?

代表的なのはモンドリアンです。


モンドリアンはご存知ですか?よくグッズ化されている巨匠ですね。

「抽象」1939-1942年 ピート・モンドリアン

 

見たことある!という方も多いかも。絵画だと思ってない人も多いのかも…絵画なんですぜ。おもしろいね。
この水平と直線にこだわりぬいた画面…なんとも変態的だ。

 

 

抽象絵画はこうして

ロシアの画家、
ワシリー・カンディンスキー(情熱的)

オランダの画家、

ピート・モンドリアン(幾何学)

このちょっと毛色の違う大きな二本柱が存在していました。

 

 

 

「抽象表現主義」に発展するまで

 

 

 

こうして抽象絵画は生まれたわけなのですが、アメリカを中心に興った抽象表現主義にどう繋がるのか。

 

オランダのモンドリアン、
ロシアのカンディンスキー

これを取り入れ盛んになるのは戦後のことで、戦争に勝利したアメリカ、厳密に言えば中心都市であるニューヨークが戦後の絵画運動の中心になります。

 

 

戦前からあった表現主義に戦後は抽象をくっつけて、抽象表現主義になったのでした。
 

20世紀の出発点だった表現主義は、カンディンスキーの初期作品を見ていただければわかるように、形が存在していましたが、抽象表現主義になると“形”への執着が無くなります。


そこが大きな違いですね。

 

 


表現主義→抽象画→抽象表現主義

という流れです。

 

 

この流れを知ったうえで作品鑑賞したり、それぞれの時期の絵を見て比べてみるとさらに絵画作品を見るのがおもしろくなるかもしれませんね!

 

 

 

 

 

ここ、アートの正門では他にも

美術史の話、絵の描き方、美術観の話etc.を日々更新しております!
興味が湧いた方はカテゴリー欄からどうぞ!

 

 

 

では今回はこの辺で!また別の記事でお会いしましょう!
よきアートライフを👍

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です