こんにちは、絵も描くタイプの美術オタク、ゴリアテです。

私は地元で割と有名な美術科の高校に通っていたのですが、
高校の時、かなり木炭デッサンを叩き込まれました…
鉛筆デッサンもしないことはないのですが、油画専攻だったのもあり、自然と木炭デッサンが多くなってたんですよね。
おしえてもらってた先生も界隈では「デッサンの鬼」とか呼ばれるような人で、ビシバシ描写力を鍛えてもらってクラス内でも常に上位に入り浸るくらいにはなっていました。
さて、そのとき口を酸っぱくして言われてたのが
姿勢 なんです。
デッサンで最も重要なのは「見ること」

そもそも美術系の学生がどうしてデッサンをするのかというと
見る力を鍛えるため
なんですよね。
ええ、単なるかっこつけで人物や既出作品をお絵かきしてるわけじゃないんです。
ここでの見る力っていうのは単に視力の話ではなくて
観察眼や想像力とも訳せます。
絵描き・画家だけでなくクリエイターにとっては観察眼・想像力ってかなり大切な能力ですよね。なんせ作品の幅を利かせるためにかなり重要なポジションにいますから。
それでどうしてデッサンの姿勢の話で見る力の話をしだしたかというと、
見ることと姿勢はかなりリンクしているからなんですよね。
姿勢と見ることの関係
一定の姿勢で描かないといちいち視点が変わって、デッサンで低評価される原因の
- 印象の違い
- 形の崩れ
- プロポーションの崩れ
を引き起こしてしまうんです。
姿勢を直すだけで一気にデッサンが上手くなる…という人もいるが、それ以前に今までフラフラいちいち視点が変わってしまうような姿勢で描いていた人には少しきつい、矯正に時間がかかるものでもあります。
しかしながら、テニス上級者がラケットの握り方だけで経験者かどうかわかるのと同じように、デッサンの姿勢でその人が下手かどうかわかる…なんてのもよく聞く話……。
ということで、ここからは木炭デッサンをする際の正しい姿勢を紹介します。
木炭デッサンでの座り方

- 背筋はまっすぐ、脳天から尾骨まで
糸で吊るされているかのように可能な限りまっすぐ - 足の裏は完全に床につける
位置の話もすると

- 利き手側に道具・イーゼルを置く
- 木炭紙(画面全体)とモチーフの間を目の動きだけで捉えられる位置に配置
- 木炭紙と自分の距離は腕を伸ばして指の第二関節がつく程度の距離
細かくポイントを挙げるとこんな感じ。
目の動きだけで捉えられるように~ってのは首を動かして描くだけでも形の違いに気づけず崩れる可能性が高いからです。
姿勢そのものは「紹介するほどか?」ってほど当たり前のような、非常にシンプルな座り方ではあるものの、こう見えて結構体幹が試される体勢でもあるので、休憩もかねて定期的に席を立ち、自分のデッサンを離れて見てみることもしてみましょう。
私は時間が経つにつれて首が動くようになりよく怒られてました…懐かしや…
ああ、離れて自分のデッサンを見ることもデッサンするうえでのやるべき行動の一つなのでサボリという認識は早めに捨て去っておきましょう。
逆に、下手な人ほど自分のデッサンを離れて見ません。
あれは冷静に客観視する時間なのでね。頭の中は忙しいよ。
ひとときの身体の休憩にはなるものの、デッサンにハマればハマるほど離れて見ると描きたくて仕方がなくなり休憩どころじゃなくなりますがね。
自分の管理力・体力の把握も上手さにリンクするスキルであることは忘れないようにしましょう。
最後に

今回は木炭デッサンにおける正しい姿勢を紹介しました。
いかがだったでしょうか!
たまに
「デッサンは姿勢じゃない!」
「巨匠だって姿勢が悪い!」
と言う人がいますが、そういう人はここで紹介した姿勢でのデッサンと姿勢を崩したデッサンで比べてみてください。もちろん自己評価だけではなく、審美眼のある人からの講評もしてもらってください。違いがわかるかもしれません。
もちろん要因は姿勢だけではなかったりもしますがね。
デッサンって一部を除いて総合値を試される分野でもあるのでね。
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