平面に立体感を出すカギ「稜線」

 

私は美術系の高校に通ってたんですが、一年生のデッサンの
授業からいきなり先生に

立体感を出すには稜線が肝よ!とか
あそこに稜線があるじゃん?って言われたんですよね。

 

 

あの、

稜線(りょうせん)

って聞いたことがありますか?

デッサン教室とかに通ってる方はもしかしたら聞いたことがあるかもしれませんね。

 

 

 

はい、当時の私はそれはもう

 
稜線ってなんだよ!?

って思いました。

 

しかも常識のような風潮で当時思春期の自分は大きい声では聞けず、あとでこっそり先生や先輩に聞きまくったんですが「あそこのあの感じ」とか「あれだよ、あれ」みたいなふわっとした答えしかもらえなかったんですよね

聞きまくっただけあって「ああ、これか?」と
ニュアンスだけは掴めたんですが立体感を出す肝だと聞いてしまったらはっきりきっぱり知ってしまいたいじゃないですか…

 

 

当時の私にとってはまさに

魅惑の存在でしたね。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回はその立体感の肝である
「稜線(りょうせん)」についてお話しします

当時の私がこれをはっきり理解したのは2年生の冬頃…
言葉を知ってから理解に至るまで1年半以上かかりました。

 

 

今回はそれをお伝えしちゃいます。

 

で、稜線って何よ?

手持ちの辞書に載ってる意味では
「山の尾根の線。」なんですよね。

 

なんのこっちゃ???

って思いません?

デッサンに山の尾根が何の関係があるんだと…

 

 

やはり美術、一筋縄ではいきませんな。

では「尾根」を辞書で引いてみると…

山頂と山頂を結んで馬の背のように連なっている、一番高い部分。」
ここでもしかしたらピンときた人もいるかもしれません。

 

 

 

 

美術でいう稜線とは形の変わり目の線のこと

 

この図の中の赤い線、全部稜線です

図のように曲線でも直線でも稜線になり得ます!

 

 

しかし注意しないといけないのが
完璧な立方体なら12本の稜線と言い切れますが

球や自然物はあらゆるところで形が変わり目があるので図の赤い線では足り切らないくらいそれはもう無数に稜線が存在してますし、全て目に見えるとは限らないのです

 

ではどうやって稜線を見るのか

 

稜線の見つけ方

…おや?

 

「形の線なんて見るだけじゃわからないじゃないか!」
「見えないものを描けっていうの!?」

 

 

そんな方に朗報です

 

デッサンするうえで見るってのはただ目の前のモチーフを見ることではなく「形を把握すること」なんです。

そして稜線とは「形の変わり目の線」

 

 

 

 

気づきました?超簡単な方法があることに

 

 

 

答えは「触る」です

 

簡単でしょ?

え?そんなこと?
てかデッサンなんて見て描くんじゃないの?
触るなんてズルでしょ?

 

 

いえいえ、もう一度言いますが

デッサンするうえでは
見る=形を把握すること なんです。

 

そして人間の五感で触覚が最も形を把握することに長けてるんです

確かに試験ではアウトかもしれませんが、自分で描くうえで触るなんてズルに入らないですよ。
描くための資料です、資料

 

ああ、ちょっと待ってください。

「試験で使えないんなら意味ないや!」ではありませんよ。

一度触ったモノは脳に構造感・奥行き・手触りなどの詳細が記憶され、視力のみで手に入る情報量も上がります。次似たようなものを描くのに必ず活かすことができます。その積み重ねは確実に力になるので、そういった大事な経験値ですので、どうか触る行為をぞんざいに扱わないでくださいまし。

 

俗に言う才能や勘の良さでは埋められない穴が確実に存在している。それがデッサンなんですぜ。

 

 

 

 

目で見て「こんな形かな?」「こうかもしれない」とあれこれ考えるより

ペタっと触ってしまえば、手のひらで包んでしまえば、指でなぞってしまえばどんな形なのか一発でわかりませんか?

 

「えっ!こんな形してたんだ!」
「こんなところに小さな段差が!」

と新しい発見があることの方が多いです。

 

試しに近くのものを手に取って
なでなでさわさわしてみてください。

見えてきませんか?その物体の形が

 

ではその見えた形をあなたの画面に表してみてください。

 
新しい扉を開いた気分ではないですか?

 

 

今回のまとめ

  • 立体感を出すカギは稜線
  • 稜線とは形の変わり目の線のこと
  • 形を知るのは触るのが一番の近道

 

この記事があなたの立体感への追求の新たな一歩になれたのなら幸いです。

ちなみに、触覚の中でも一番形の把握に適しているのが舌でして、知り合いに「触っても形がわからないから舐めてみる」と言って石膏像をこっそり舐めてみてる人がいました。
石膏像や所持してる学校側からしたら迷惑この上ないでしょうが、その絵描き精神には感心しましたね。

2 件のコメント

  • こんにちは。
    山の尾根と稜線の違いは?を調べていて、こちらに辿り着きました笑
    本職がIT系で画像認識(識別)をやっているので、触ることで得られる情報の大切さを改めて認識させて頂きました(目的と違うだろ!)
    ありがとうございます。

    稜線の稜は多面体の交わる角を表す様なので、
    山々が連なる景色やデッサンの形を認識することにも使われるようですね。

    • こんにちは!ゴリアテです。
      目的と違えども新しい発見のお手伝いができて光栄です☺
      稜線の稜の字にはそのような意味があったのですか!まさに、形に具体性を持たせるのにふさわしい言葉ですね。

      私も勉強になりました。
      ありがとうございます。

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