どうもこんにちは、ゴリアテです。

絵画においての構図ってかなり大事な要素ですよね。
大げさに聞こえるかもしれませんが、
構図で絵の印象の9.9割は決まると言っても過言ではありません。
これは言い切れます。絵画の画面は構図と少しのその他で構成されています。
絵やイラストの構図が思いつかないならストックのため方を学ぼう
こちらの記事で「構図はあくまで手段」と語っていますが、それは「表現する」というベクトルの話です。作品作りではなく絵画を描くならば構図は必須になってきます。
構図が悪ければ、絵の中でどれだけ小手先が上手くても完成間近でもガラガラと崩れてしまいますし、表現したいことも表現できなくなってしまいますからね。
では、それくらい重役を背負っている構図くんですが…
構図ってどうやって見るのか知っていますか?
構図=物の配置だと思ってはいませんか?

もちろん配置も気を付けるところではありますが、配置だけで構図は決まりませんぜ…
ちょっともったいぶっちゃいましたね;
ではこれから、構図を見るための要素を紹介していきましょう!
構図の4つの要素
絵画の構図を構成する要素は4つあります。
画面、奥行き、線、明度です。
では、構成テクニック強者エドガー・ドガのこちらの作品を用いてそれぞれ解説していきますね。

画面

絵画において画面という言葉を使う時は、描こうとする対象(主役)をどのくらいの大きさにしてどの位置に置くのかを考えるという意味になってきます。
この絵の場合は帽子をかぶった男性がすぐに目を惹きますね。それは描き手のドガ自身が男性を目立たせるようにおいたからです。
画面の中心にいる彼以外のものは彼を魅せるためのただの付属物になります。
奥行き

奥行きがあるということは、画面の中に距離感がある。立体感がある。ということです。
奥行きをつけて描くと、立体的な空間にあるという説明ができます。
この絵の場合だと男性の膝あたりが奥行きのカギになっていますね。
さらに、背後にある机はより背景が男性より後ろにあることを演出しています。
線

絵画の構図でいうところの線とはおのずと視線を惹かれる方向を示す線のことです。
初見で主役以外を見ても、スッと主役に目を引っ張る線のことです。私がよく言ってる視線誘導ですね。
この絵では右上の額縁、想像させる腕のライン、後ろの棚の側面などで男性の頭部に視線を引っ張っています。
明度

明度には2つの意味があります。
- 絵画の中で特定の形や部分の明るさ・暗さ
- 画面全体の総合的な明るさ・暗さ
です。
暗いスーツにや暗めの机や棚によって男性の肌がに注目しやすくなり、
そのうえ、明るめの壁に対してくっきり表れている帽子を合わせた男性の輪郭(シルエット)と、さらにそのなかにある明度高めに描写をされた顔にバチッと視線を向ける巧みな視線誘導になっています。かっこいいね!
まとめ

絵画の構図を見るための4つの要素とは
- 画面
- 奥行き
- 線
- 明度
です。
いかがだったでしょうか!
今回は絵画の構図の見方は4つあるよという話をしました。
この4要素を意識するだけで間違いなく絵は格段に良くなります!
とはいえ、いきなり「4つ全部気をつけろ!」という話ではございません。
最初のうちはひとつずつ別々に工夫して、少しずつ2つ3つと気にかけることができるようになり、やがて画面・奥行き・線・明度を同時に工夫できるようになるはずですからね!
この4要素を意識して巨匠の絵をチェックしてみるのもなかなか楽しいですぞ。
では今回はこの辺で!
よきアートライフを!
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