こんにちは、たまに構図のことを考えすぎてゲシュタルト崩壊起こします。ゴリアテです。

絵の描き始め、最もつまづきやすいのが「構図」ですね。
構図は才能なのか?とよく聞かれるので、最初に言っておくと
鍛えればすぐクリアできるものです。
今回は、構図が思いつかない原因と上手くいく方法をお話ししていきます。
構図はあくまで道具
さて、最初から構図の原因と上手くいく方法をハキハキ喋ってしまいたい気持ちもありますが、構図というものを考えるにおいて、まずは知っていてほしい最低限の知識があります。
最初にこれを知っておかないと後で偶然以外で上手くいくことがなくなってしまうので、ストンと頭の中に落とし込んでしまいましょう。
ではその最低限の知識とは…

それは
構図はあくまで表現手段の一つ
という考え方です。
一面が真っ白、白以外で何も描いてないのに絵画として評されているものや、同じ数字が画面の中で並んでいるだけの作品を見たことありませんか?あれは表現したい内容のためにあえて構図を捨てた作品に当たります。
「捨てた」というより「あえてそういう構図を選んだ」「狙ってそういう配置にした」というほうがニュアンスが合いますが、上記での“構図”はスタンダードな静物画などで意識するような配置や色面の構成によって奥行きを出したり…に用いるタイプの構図を指します。
構図というものは
そう見せるための一つの手段。
道具でしかないんです。構図という手段は使うか使わないか選べる。描きたいもの、表現したいものによって人それぞれなものです。絵を描こうとして、「絵の具だとなんか雰囲気合わないし、絵の具を使わず針で引っ掻くだけで絵画を作るぞ!」とかそんなノリです。
イラストでも一枚絵を描くのと、キャラクターのシールやアクキー(アクリルキーホルダー)を作るぞ!とかキャラシの立ち絵を描くぞ!とかだと構図の重要度は変わってきますよね。何のために作るか・何を作るのかといった「目的」が違ってきますので、後者に構図という概念は邪魔になります。
どうかそれを念頭に置いておいてください。
構図はあくまで表現するための道具の一つに過ぎません
もう一度言いますが、これを常に頭に置いておかないと絵を描くときに彷徨ってしまったり変に窮屈さを覚えてしまうことになるので、しっかり頭の中に入れておいてくださいね!
構図が思いつかない原因は大きく分けて二つ!
ではでは!やっと原因に迫っていきましょう!!
構図が思いつかないのには大きく分けて二つ原因があります!
一つ目:「狙い」が定まっていない
先程、「構図は表現したいものを表現するための手段の一つに過ぎない!」とお話ししましたよね。
この場合の「狙い」とは描き手の「表現したいもの」に当たります。
後輩に「絵がうまくキマらなくて~><」みたいな相談を受け、「この絵の中でどこを一番に魅せたい?」と聞くとしばらく黙ってから「わからない」と言ったり、「ここです」と言われたところを見てみても「どう考えてもここを魅せたいならこの構図じゃないよ!」みたいな出来事がよくありました。
つまり、この場合狙いや絵で言いたいことがはっきり定まっていない状態なんです。

狙いを定めることによって「じゃあこれを魅せるためにはどんな空間にしよう?」「これが一番目立つようにするにはどういう配置にすべきか」という最初の一歩、取っ掛かりができます。
その取っ掛かりができてはじめて相応しく且つ納得のいける構図を試着していく作業に入ります。
たまに「俺はいい絵を求めてだな!」とか逆ギレをかましてくる人もいますが、いい絵にしようとするのもまずそれができてからですよ!地盤ヤバめのところに立派な城を建ててもすぐ崩れちまいますからね!
構図が思いつかない人はこの「狙い」を決めずに漠然と構図を探し始めてしまうのでどうしても迷走しがちになってしまうんですよね。ここで「狙い決めてなかったかも!」って方はラッキーです!狙いを決めるだけで突破口が見つかる可能性を秘めています!
バリバリ狙いを決めていきましょう!
ちなみにエスキースがどれだけ大事かはこちらの記事で語ってるのでよければ見てみてください
二つ目:そもそもストックがない
おそらく原因としてはこれがいちばん多いんじゃないでしょうか
「狙いは定まってるけどイマイチ納得いく構図が思いつかない…」
「構図は思いつくっちゃ思いつくんだけどマンネリ化してる…」
って経験はありませんか?
これは頭の中にある構図の候補が圧倒的に少ない状態です。
そうですね、イメージするなら頭の中をグーグルとかヤフーみたいな検索エンジンとして、「かっこいい 構図」と検索しても少ししか出てこない…みたいな状況です。

「あらヤダ、ってことはアタシ…才能ないのかしら!?」
なんて悩む必要はありませんぞ!少ないならこれからインプットしちゃえばいい話なのでね。
ストックのため方
「ストックがないならためればいいじゃない!」
ということで、ストックのため方は大きく分けて3つです!
ではさっそく解剖していきましょう!

①作家の作品を参考にする
好きな作家や実力のある作家さんの作品を参考にしちゃいましょう!
さて、ここで注意していただきたいのが「いい絵だ!」「かっこいい!」と言って構図を丸パクリしないという点です。それをやるのなら思い切ってもう模写にしましょう。

ここでは「考えて見る」ことが重要です。
かっこいい絵はどうしてかっこよく見えるのか。どこがこの作家さんの狙いなのか。それをどうやって魅せているのか。そういったところを考えながら参考にしてください。
どこにどういう奥行きを作れば目を惹きたいポイントに目が行くのか…など本当に参考になります。
その積み重ねがストックの貯蓄になります。
好きな作家の画集を集めたり、ドローイング集やイラスト集を集めるのも手ですね。ピンタレストもおすすめです。
②写真を撮る

「綺麗な風景だな」
「これエモいな」
と感じたらスマホでも一眼レフでも何でもいいので撮っちゃう癖をつけてください。
そしてあわよくば休憩時間やゆっくりしたひと時にトリミングして遊んでください。
そうです…それを習慣化してしまえば画像フォルダは構図のストックの宝庫に変身しているわけです。
③自分で描き留めておく

これは私が学生だった頃にやってた方法なんですけども、常に小さめのメモ帳とペンをポッケに入れておいて、ピンときたら掃除中だろうとご飯中だろうとメモしていました。
描くときは本当に簡易的でいいです。縦構図か横構図かの枠を書き、その中に丸や四角の記号で組み合わせて描いていました。
パターンを溜めるスタンダードな方法です。
以上!ストックのため方でした!
いや~こればかりはどれも日々の積み重ねって感じですね。貯金や貯蓄と同じでございます。
根気強く!とは言いません。お気楽で大丈夫です。リラックスして取り組んだ方がアイデアも出やすいですからね。
こんな感じで、構図の役割、構図が思いつかない原因をゴリゴリ潰してしまえば構図が思いつかな過ぎて…なんて悩みは消えてしまいます!
まあ、「どの構図がいいかな…」「相応しいのはどれだ!?悩む~;」といった悩みは解消しませんが、絵の探究者としては良き悩み方なので存分に悩んでくださいまし!
では今日はこの辺でお開きにしましょうか
よきアートライフを!
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