こんにちは。美術オタクのゴリアテと申します。

私は美術科高校時代、油画を専攻していたんですけども
ちょっと界隈的な話になりますが、油画専攻は特に油絵に限らないいろんなジャンルを触れられるという特性がありまして、そのなかで先生に「イラストを描いたら?」と言われると
「イラストはちょっと…」
とどこか後ろめたいような…絵画を専攻しているのにイラストを描くということに抵抗のある人も少なくないようでした。
私も少しの間そんな時期があったものの、視野を広げた今ではイラストも立派なアート作品だと思っています。
その頃を恥ずかしく感じるレベルにね。
ということで今回は、
- イラストはどんなジャンルなのか?
- 絵画との違いは何なのか?
このへんに焦点を当てて話していきます。
イラストは表現ジャンルの一つ

「イラストって言うと何かオタクちっくで抵抗がある」
という人は割合いる。
わかる方にとっては当たり前なんですけど、
これ実はかなりの先入観の入った考え方なんですよね。
美大出た人が漫画家になると「逃げ」なんてことを言ってた時代もありましたし、時代が進むにつれ減ってきてはいるんですけども、専門で学んでる人でもこの考え方を放置してイラストの良さに目を瞑ったままの人はいます。
私はそれを見ると「もったいないことするな…」と感じています。
アニメのファンアートや二次創作、感想としてイラストレーション表現が栄えているというだけでまずそれらももちろん創作物自体も忌み嫌う必要もないもので…
オタクとは好きなものを追求した者じゃないですか。
オタクが狂ってるから嫌という人もいますが、好きなものを追うと誰でもどこかは必ず狂いますよ。
ええ、私は美術オタクです。
話が逸れましたが、よく出来てるキャラクターイラストと良い絵画というものは根本的には同じ描き方がされています。
平面に表現というのもそうなんですけど、それだけでなく、
視線の誘導…感情の操作…描き手と鑑賞者の心理戦…
そう、
デジタル、アナログ問わず
イラストは絵画の中の1ジャンル。
油彩画や日本画のような物質的な画材ではないものの、セオリーは同じものなんです。
コラージュ作品だってだいぶ絵画に近いものなんですよ。
境界線はどこ?

絵画の中の1ジャンルと言いましたが、油画や日本画とはもちろん違うものなわけで、境界線は存在します。
- デフォルメされている
- 主に輪郭線で内容を説明
- 横から見て平べったい
こういった特徴をイラスト、イラストチックと呼びます。
油絵や日本画はどうしても画材が物質的だったりでデコボコするので(平べったい表現もありますが)、イラストに関しては平べったいと表現しています。
イラストはデザインにもよく使われる手法、いわば説明しやすい手法でもあります。そこはスタンダードな絵画っぽくないところではありますね。
故に、ちょっと説明的なニュアンスが欲しいとかで、イラスト表現を油画に使う人もいます。私もよく使います。
最後に

今回は、イラストと絵画の違いを語ってみました。
いかがだったでしょうか!
ちなみに、必ずしもこれは油画!これはイラスト!と分野分けしなくちゃいけないわけではなくて、よび方は描き手の判断次第でどうとも動くものでもあります。
絵を描いて生活してる人がアーティストと名乗るか画家と名乗るかのようなものですね。そのへん自由に捉えていいんです。こういう表現のジャンルというものは所詮は複数の固定概念の集まりであって、ガチガチした決まりはありません。
いやまあ極端にゴッテゴテに油絵!!みたいなのは流石にイラストとは呼べませんがね。
では今回はこのへんで!
よきアートライフを!
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