プラトンのイデア論を手短に解説してみる

 

 

プラトンという哲学者を知っていますか?
この人、歴史上の有名人で実は一般常識的な知られ方をしていることが多いです。

 

私は高校で倫理をとるまで知りませんでしたがね…

 

プラトンを知らなくても
「イデア」
という言葉自体は聞いたことがあるかもしれません。
私の周りでは曲の歌詞とか、芸術鑑賞文で耳にするかも…

さて、今回の話すのはそのイデアについて、、

 

 

 

おっと申し遅れました!
わたくし、美術オタクのゴリアテと申します。


さて、今回もこのカテゴリー、
作品の題材に困った人のための「こんなのはどうでしょう?」を紹介していく
「絵のテーマ・題材に困ったときは」を更新していきましょうか!

 
今回はプラトンイデア論を私なりに解説していきます。

 

 

プラトンについての基礎知識

 

イデア論を解説するにはプラトンについて知っておくとさらにおもしろいので、先にサラッと読める基礎知識を紹介しておきますね。

 

 

 

まずはそうですね、この絵を見たことありますか?

 

厳密には壁画で切り取ったものなんですけどね。

こちらは
ラファエロ作の「アテネの学堂」(1506-1510)

美術の教科書や社会科の教科書で見たことある人が多いのではないでしょうか!

 

そしてこのセンターにいるのがプラトン
隣にいるのが弟子のアリストテレスです。

  

実はこの絵、プラトンのモデルはレオナルド・ダ・ヴィンチ、アリストテレスのモデルはミケランジェロなんですって!私の倫理の先生が言ってました。
ラファエロらしいや!


この絵が描かれたのは16世紀と割と最近ですが、プラトン本人は紀元前400年頃の古代ギリシアにいた哲学者です。かなり昔の人物だと思っていただければOK。

さてこのかなり昔の人プラトンが説いたイデア論ですが、これまた画期的なんですよ。

 

 

 

イデアって何ぞ

 

イデアとはもともと、「ものの見えるかたち」「外見」「姿」という意味です。
英語のアイデア(idea)やアイディアル(ideal)の語源となった言葉ですね。

 

 

プラトンはこのイデアという言葉を
「原型」「真の実在」という意味で使いました。

私達が感覚的に捉え現実と呼んでいる日常世界を何かが生成されては消滅を繰り返す不完全な世界として、それに対しイデアは永久不変の真の実在だと。

 

 

プラトンは私達の感覚で捉えられているこの日常世界を現象界(げんしょうかい)、イデアが存在する世界をイデア界(英知界)と呼んでいます。

 

 

この構造を身近なもので例えるなら
斉木楠雄がクローン生成しまくった回とか、
オリジナル製品をもとにたくさん生産された製品とかですね。

 

 

いわば原型はイデア界にあって消耗用のイデアの影は現象界に生成消滅を繰り返し循環してるってことです。
「善」というイデアがイデア界にあるとすれば「落ちてるごみをゴミ箱に捨てる」「電車で体調悪い人に席を譲る」etc.といった人間が感じられる善い行いたちが善のイデアの影。
「美」というイデアがイデア界にあるとするなら「美しい花」「美しい景色」etc.といった美しく感じるものたちが美のイデアの影ということになります。

 

前者は概念としてずっと存在していて、後者はその概念をもとに体現されては消えてを繰り返す。

一つの考え方のテンプレがあって、いろんな事例に当てはまることってあるじゃないですか。
これがイデア論です。

 

 

最後に

 

 

今回はイデア論について私なりに解説してみました。
いかがだったでしょうか。

現実世界をイデアとしたらネットの仮想空間はイデアの影ってことになりますかね。
紀元前からあったその考え方自体がイデアになりえるのではないか…
「すべての道はローマに通ず」という言葉も広い意味ではイデア論なのではないか…

 

哲学ってジャンルは考えを進めていくとキリがないな…

 

 

ここで紹介した考え方が、良き絵のネタになることを願います。

 

 

 

では今回はこの辺で!
よきアートライフを!

 

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2 件のコメント

  • 私には難しいことは分かりませんが、仏教に、諸法実相という言葉があります。諸法とは現象として起こっている世界で、宇宙森羅万象の事を言い、諸行無常の世界であり、実相とはそれらを起こしている実在の事、すなわち純粋エネルギーの存在のことを言っているのではないかと解釈しています。イデアと現象界とは同じような意味があるのでしょうか。

    • コメントありがとうございます!ゴリアテです。
      私も諸法実相は初めて聞きました。
      ルーツが異なるだけで、イデア論と似たことを言っているのかもしれませんね。
      こんなに離れた地でも構造の似た考え方があるというのは感慨深いものがあります。

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