こんにちは!絵を描くタイプの美術オタク、ゴリアテです。

構図って悩ましいものですよね。
絵の構図を考えていると、最初に「どこに何を置こう?」という壁にぶつかりませんか?
私はどうしても配置から考えちゃう人なので、何度かここで悩んだ経験があります。今や克服しましたがね。
それはさておき、静物画や具体的に描くものが決まっている場合は特に、絵の中の配置を考えることは不可欠になります。
そこで今回は絵を描くうえでの構図の基本的な考え方、配置のやり方を解説していきます。
配置の考え方
では最初に素材を使って配置のパターンを一緒に考えていきましょう。
今回使う素材はこちら!▼

左から、歩く女性、走る青年、木です。
走る青年を主役としましょう。
これらの素材をこちらの背景に置いて、レイアウトを考えていきます。

素材を配置完了!
ではさっそく、素材の配置パターンを4つ作ったので一緒に見ていきましょう。
①

こちらは一人のささやかな行動者としての青年は演出できていますが、歩く女性が画面の大半を支配していて、余裕がなく、窮屈な画面になってしまっていました。
②

ではこちらの配置、一見いい感じにも見えますが、歩く女性、走る青年、木すべてが画面の中で競い合っていて、魅力があるとは言えない画面になってしまいました。
すべての面積が似ていて動きや変化を感じにくい配置になっています。
よほど強めのコンセプトがない限りは面積を似せたり、対称(シンメトリー)にしあげるのは控えたほうがよきです。
③

木と女性を重ねて置いてみました。
しかしこれでは、左がゴチャゴチャして、右が軽すぎる印象を与えてしまいます。
圧倒的脇役なはずの木が重要なポジションに配置されて「どう見たらいいかわからない絵」になってしまいました。混乱している状態です。
視線の動きも止まってしまい、「左右で違う絵」といいますか。「割れた画面」になってしまいましたね。
④

ではこちらはどうでしょう。
歩く女性、走る青年、木の3つの関係性がうまく表現できている配置になりました。静と動の対比も見え、ストーリーも感じやすくなりましたね。
あとは他の要素を調整していけばいい感じにしあがりますね!
まとめ

いかがだったでしょうか。
これが配置の基本的な考え方になります。
チェックポイントをまとめると
- 主役が脇役の位置に追いやられていないか?
- 物の面積は似ていないか?
- そこまでの狙いはないのに対称(シンメトリー)な構図になっていないか?
- 関係性やストーリーは見えてくるか?
といったところですね。
ちょっと難しいかもしれませんけども、これをすべてクリアするだけで絵は見違えるように変わってくるので、知識として頭に置いておくだけでも損はありませんよ!
描きたいものができたら、今回やったようにそれぞれの要素を単純化した素材を作って、色んな配置をして遊んでみてくださいね。レイヤー分けができて大小も操作できるフォトショップやペイントツールを使うのがオススメです。
描きたいテーマやコンセプトに合致した、良い感じの構図が見つかるはずですぜ。
配置以外の構図の要素もこちらの記事にまとめてるのでぜひ見てみてくださいね。得られるものは必ずあるはずです。
では今回はこのへんで…
よきアートライフを!
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