風景画を描くのに最も気を配るべきところを知っていますか?
技術?色づかい?描写力?
……おしい!
それよりも絵の完成に重要な影響を与えるのはなんと言っても
構図!
構図で絵の9割が決まる!と言えるほど重要なものです。
とはいえそんなこと急に言われてもどう気を付けたらいいのかよくわかりませんよね…
今回は構図を中心に風景画をより目を惹く画面に仕上げるポイントを3つ紹介します。
ではいってみよう!
Contents
構図を考えるうえでの3つのコツ

基本的に構図は完成してからではいじれないですよね…
ということで、やはり
描く前の工程が重要になってきます。
1.見せ場を意識

実は一目見て
「どうしたいのかわからない絵」
というのは少なくありません。とりあえず描いた感というか、見る側がどう見たらいいのかわからない絵ですね。
そういうときは
「ここを見て!」
という意志を込めて、この絵を見る人にどこを見せたいのかはっきりさせてから描き始めるようにしましょう!
2.遠近法が活きる構図に!

奥行きがある絵には自然と視線が吸い込まれます。
古くからある素晴らしい絵画の発明、
遠近法を積極的に活用していきましょう!
遠近法をこっそり使うというよりはわかりやすくがっつりと使ってしまいましょう。
建物が主役の風景画なら、パースが活きる画面にしやすいですね!
ちなみに、俯瞰構図は潔くかっこよくなってくれる傾向がありますが、独創的な仕上がりになりやすいため、スタンダードな風景画を求めている人は扱いに注意が必要です。
マンネリ化にも気を付けて!
3.絵の中に層をつくる
前景・中景・後景(背景)と大きく分けて3つほど、構造を作ってあげましょう。
たとえばモチーフが森だとしたら、手前の木、ちょっと遠くの木、さらに遠くの木群。といった具合です。
パースを使った遠近法がどうしても難しいときなんかは大活躍!こうして手前から奥に向かって段階構造を作ることで、画面の中に奥行きが生まれてくれます。
森の中などの自然物をテーマにした風景画にオススメ!
パースを使った遠近法と組み合わせてもバツグンに良きですよ!
構図というものに関してもっと深いところが知りたい方はこちらの記事をどうぞ!
その他のポイント
ここまでは意識するだけでOKな構図の話をしましたが、
ここからは+αとして、専門的な技術が必要になってくるタイプのコツを紹介…
下地をつくる

よく聞きますよね?ええ。
しかしながら、意外とやってない方が多い!!
下地を作るか作らないかだけで色の映え方や深み・鮮やかさ・空気感諸々が圧倒的に変わってきます。
エリザベス・ペイトンのようなタッチで描くとしたら必要ないのですが、
スタンダードな風景画を描くとしたら必ず下地の工程はやっておきましょう!
下地を描くときは、描き込み過ぎないことがポイントです。
どうせあとで固有色で描き込むのでね。
正確なデッサン
結局描写力かいっ!!
とお思いかもしれません。
こちら、説得力を上げる作業です。
「小さな真実は大きな嘘に打ち勝つ」
という言葉があるように、細かいところまでデッサンが整っていると、安心して画面を見ることができます。形が崩れているとどうしても違和感を感じるのでね。
自分が感じた違和感は冗談抜きで他者にはその3倍伝わっているものです。
たまに極端にデッサンを軽く見ている人がいますが、本当に絵の深みを知りたいのならデッサン力は磨いておくことを強くオススメします。
まとめ

風景画を良い感じに仕上げる肝は構図にあって、
- 見せ場を意識すること
- 遠近法を活かした構図づくり
- 前景・中景・後景の段階分けを意識
この3点がポイントになってくる。
構図以外のポイントを挙げるなら
- 下地はしっかり作る
- デッサン力を侮ってはいけない
以上!
いかがだったでしょうか!
ここアートの正門では役立つ絵描きの情報を発信しておりますので、
ぜひ他の記事もチェックしてみてください!
それでは今回はこの辺で。
よきアートライフを!
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