突然ですが、PCCSって知ってますか?
財団法人日本色彩研究所が開発したもので、
Practical Color Co-ordinate Systemの略称。
日本色研配色体系ともいうもので、色の表し方の指標になっているものなんですよね。
私は美術科の高校に通っていたのですが、その頃に色彩検定の本をかじったことがありまして、その本に載っていた色彩の基礎の基礎…このPCCSくんだったんですよね。

特にこれはデザイン系をやりたい!と考えている人には必要な知識かもしれないですね。
美術科の高校とはいえ普通に3年間過ごしてても知らなかっただろうなというような知識です。
特に私は油画専攻だったので、本当に知る機会がなく、図書室のアートジャンルの棚を漁るまで知らなかったことでしょう…。あぶなかった。
確かに絵画を描くという人には必要ないかもしれません。しかし色の表すための具体的な言葉なので、知っておいて損はないのではないでしょう。言語化が難しいものを言語化してくれてるものなのでね。
これを機にちょいと触れるだけでも…
知識のある人との齟齬を減らせることもありますね。
ではさっそく、そんなPCCSくんのお触り知識をまとめていきます。
3つの指標
PCCSくんには3つの指標があります。
- ヒュー(Hue):色相
- ライトネス(Lightness):明度
- サチュレーション(Saturation):彩度
一般的な色の尺度と同じではありますが、PCCS上ではこう呼びます。
24色相
PCCSは色相が24個に分けられています。
1~4がR(赤系)
5~6がO(だいだい系)
7~9がY(黄系)
10~13がG(緑系)
14~19がB(青系)
20がV(バイオレット)
21~24がP(紫系)
こういった区分分けをされています。
大文字の頭文字を色彩記号(ベースの色)と呼び、あとに小文字をつけて色相の偏りを表します。
ex: pR(紫みの赤)、yG(黄みの緑)
しかし、アルファベットは同じでも大文字か小文字で意味が変わってくるものもあるので注意が必要
ex: YG(黄緑)とyG(黄みの緑)
なんか鉛筆の濃さみたいな分け方ですね。
紛らわしくはあるが、結局は大文字が強いです。故にYGのほうが黄色寄りだと判断すればOK。
実際に色彩検定を受ける!となった場合は正確に全部覚えていないと問題が解けませんってくらい序の口知識ではあるので、これくらいは頭にいれておきましょう。
あの便利な配色カードくんにもがっつりPCCSが使われているのでぜひ「あ~このアルファベットこのことだったのね」とお手元の配色カードをチェックしてみてください。
他にも心理4原色やら色料の3原色など、楽しい言葉はたくさんありますが、今回はほんの最低限お触り知識紹介のつもりなのでここまでにします。
PCCSに興味がわいたなという方は日本色研のHPを除いてみてください!
もっと深い知識を得ることができますぜ……沼だぜこれは
では今回はこの辺で。
よきアートライフを!
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